• 吉弘 岡田

リアルとオンラインをかけ合わせて、子どもたちの輝く学びをつくる

最終更新: 5月13日

ロフレックの岡田です。


ゴールデンウィークが近づく4月下旬の日曜日の昼下がり。


毎年この時期は心躍り、ゴールデンウイークの旅行計画(?)などの準備をしますが、

今年は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、外出自粛。

ゴールデンウイークは家で何をしようかと、思考をめぐらしています。


このブログ記事は、RoFReCの活動のニュースリリースのようなかたちで、

記事を更新することが多いのですが、今回も前回に引き続き、まとまった記事を書いてみたいと思います。


以下、ざっくりと要約を書いておきます。

要約

①コロナの影響は長引くことを覚悟して、RoFReCは、子どもプログラミング教室のオンライン化を進めております。

②RoFReCは、オンラインとリアルのかけ合わせによって、子どもたちの学びを飛躍的に発展させます。

③ZOOMを用いる教員のオンライン勉強会等を通じて、学校教育への貢献を果たしていきたいと考えております。


要約をみて、内容に興味のある方は以下読み進めていただければと思います。



1.RoFReCとは・・・?


 RoFReCは、ロフレック、と読みます。英語表記だと、「これ、何と読むのですか?」とご質問いただくことも少なくありません。


 Robot Futurity Research Communityの頭文字から、この名前をつけています。ちなみに、命名してくれたのは、SF作家のさかき漣さんです。


 一般社団法人として設立したのが、2018年4月になりますので、つい先日二周年を迎えたばかりの新しい会社です。


 広島県三原市を中心拠点とする事業活動の2年間。

 2018年の夏には、西日本豪雨災害がありました。そして、2020年の春に今回の新型コロナウィルスの感染拡大。


 我ながらもってるなと言わざるをえません(笑)


 ここ10年くらいで、広島県下においておそらくもっとも大変な二年間をドンピシャでスタートアップとして走っているわけですから、事業家としてはなかなかに鍛えられます。


 でも、社会情勢がいかなるときであっても、「教育活動の意義」を認めてくださる方は多くいらっしゃり、そのような方々に支えられて、信念をもって活動を継続しております。



2.コロナの影響は、長引くことを覚悟しました。


 新型コロナウィルス、はやく終息して欲しい・・・


 これ、切実な願いです。

 私も、事業活動に影響を受けておりますので、早期の終息を心から祈っています。


 だけど、一方で、これは長引くことを覚悟しないといけないな、とも思っています。


 4月22日の記者会見で、広島県の平川教育長は、臨時休校となっている学校の再開の見通しについて「感染拡大の状況が日々変化していて予測が困難だ。状況的には厳しい」と述べました(NHKニュースはコチラ)。


 アメリカのハーバード大学のチームは、ソーシャル・ディスタンシング期間が2022年まで断続的に必要になるとの予測を、米科学誌サイエンス(Science)に発表しています(論文はコチラ)。


 日本政府の専門家会議でも活用されている感染症疫学の数理モデル等に基づく記事等を読んでいると、コロナ長期化は、もはや受け入れなければならない事実なのかもしれないとも思えてくるのです(「基本再生産数」「実効再生産数」「集団免疫率」等の変数を丁寧にされている記事は、コチラ)。


 もちろん希望的観測は、私も人並みに持ちますし、持ちたいのです。「GWが終わったころに落ち着くといいなあ」って思います。そうなるといいですよね・・・。


 ですが、それが外れた時にも、RoFReCは、事業をとおして社会への貢献を果たしていきたいのです。子どもたちの未来をつくる教育活動を継続していたいのです。


 最悪の事態に備えて、最大限の準備をしておくことはとても大事なことです。だから、長期戦であることをある程度覚悟して、教室のオンライン化を進めることにしました。


3.ロフレック教室をオンライン化します。


 全国各地でオンライン化が進められています。


 学習塾はもちろんのことですが、コロナ以前からも先進的に取り組んできた学校現場等は、「いまこそICT教育の主戦場」と言わんばかりに、テレビやSNS等のメディア上に、さまざまな取り組み事例が紹介されています。


 それらの報道や情報発信を見ながら、素晴らしいことだなと思いつつも、おそらくうまくいっていないことも山ほどあるだろうなと思っています。

 私が松下政経塾に在塾中に調査研究の一環で、現場を訪問させていただき、学ばせていただいたからこそ感じるのですが、対外的な発信には現れてこないネガティブな面があり、また、メディアには伝えようのない大事なことがあると思ってみています。


 だから、他の先進事例からしっかりと学ばせていただきつつも、RoFReCは、独自の試行錯誤の中で、RoFReCのオンライン化の理想モデルをつくりたいと思っています。


 前々からオンライン化はあたまにあり、準備はもちろん進めてきておりましたので、むしろ、コロナによる外出自粛の影響が、グッと後押しをしてくれたかたちとなりました。

 まさに、広島県からの休業要請がでた段階でアクセルをふみ、ロフレック教室のオンライン化を進めています(週末の教室は、さっそくオンラインに切りかえました ※振替授業日でした)。


 具体的なオンラインツールの話をすれば、まあ、本当にいろんなのがあります。探し出したらキリがないですね。


 オンラインでコミュニケーションをとるビデオ会議アプリだけでも、ZOOM、Skype、Teams、LINE、メッセンジャー、ハングアウトと目白押しで、それぞれに特徴があります(ビデオ会議アプリについてまとまったページはコチラ)。

 授業支援のツールも、ロイロノートとか、classiとか、スクールタクトとか、Googleクラスルームとか、もう本当にキリがない。


 しかし、ここが本当にいちばん大事だと思っているのですが、これらのツールは、生かすも殺すも活用方法次第です。


 文字通り、運営する人や考え方が最も大事なると思っています。



4.子どもたちの目が輝く瞬間をつくりだす。


 つまるところ、ロフレックの目指すのは、ここにつきるのです。


 子どもたちが前のめりに自ら学びだす瞬間を追い求めているのです。


 これには、それぞれ子どもたちに個性や特性がありますから、じっくりとおおらかな気持ちで、子どもたちに向き合っていく必要があると考えています。


 だからこそ、そういった輝く瞬間をつくりだすために、リアルとオンラインのかけ合わせによる相乗効果にチャレンジしていきたいと思っています。



 もちろんオンラインだけを否定するつもりはありません。ましてや、従来のリアルだけを否定したいわけでもありません。


 オンラインもリアルも重要で、何を目指すかによって、メリットとデメリットが変わってきます。

 したがい、リアルとオンラインのそれぞれのメリットデメリットを認め、かけ合わせて相乗効果を生むことがこれから求められるチャレンジだと思っています。


 オンラインのメリットについて言えば、①知識のインプット、は有効です。ビデオ教材をつかえば独自のペースでインプットが可能になるためです。また、インプットしたいタイミングも子どもたち本人が選択することができます。理解がジュウブンでなければ、自分のペースで見返すことが可能です。また、②学びの可視化、という点でもオンラインは優れています。どこで迷っているか、どこで躓いているか、それはリアルでも把握はできなくはありませんが、オンラインのほうが効率的にできるため、子どもたちへの個別的な対応が可能となります。


 一方、リアルのメリットについて言えば、①信頼関係の構築、はリアルがいちばんです。子どもたちの様子を見れば、性格やいま何を考えているか、五感で伝わってくるからです。当然、子どもたちも五感で教員や大人のことを感じています。特に、初対面の段階において、信頼関係の構築はリアルに勝るものはないのではないかと考えています。次に、②空間を活用したチームでの学び、もリアルがいいです。先日は、マイクロビット(マイコンボード)をつかって、無線通信をおこなう鳥獣被害の対策装置をつくる授業を実施しましたが、このようなリアルにモノが動く感動体験は、やはりリアルに勝るものはありません。また、チーム一丸となって、課題解決に協力して挑む環境は、もちろんオンラインツールの可能性も部分的には認めますが、リアルのメリットはかなりあると考えています。


鳥獣被害の対策装置をテーマとする授業の様子


 ややもすると、オンライン化が進み、オンラインをつかうことへの抵抗感がなくなってくると、「リアルなんていらないんじゃないの?」というご意見も出てくるかもしれません。学校教員をしている私の友人からは、「オンラインで勉強ができるとなれば、学校の存在意義が問われる」との発言も聞きました。


 ICTを活用せざるをえないコロナ禍は、まさに教育のあり方への強烈な問題提議をしているのかもしれません。そのような議論は非常にいいことだと思います。また、ロフレックもまだまだ試行錯誤の最中にあり、ご意見やアドバイスをちょうだいできれば、とてもありがたいと思っています。


 ロフレックの大きな方向性として、リアルとオンラインをかけ合わせることを模索し、理想的な学びの環境をつくることを目指したいと考えています。



5.ZOOMをつかう教員向けの勉強会


 学校が臨時休校している中で、学校の教員の参加のサークル(日本最大の教師による研究団体、名称はTOSS、ホームページはコチラ)とのかかわりも持たせていただいております。


 ZOOMでのやりとりにジョインさせていただき、プログラミングのオンライン勉強会について話をしています。


 もともと3月にリアルのセミナーを実施する予定でしたが、コロナの影響で延期・・・4月下旬に再調整したものの、またしても延期・・・と、みんなで集まっての従来の研修スタイルではなかなか実現の目途がたっていません。


 それならばZOOMで、オンライン勉強会という流れになってきております。


 これは、本当にいい流れだと思っています。


 もちろんオンラインだけだと限界もあるのは承知ですが、オンラインという選択肢ができたことが素晴らしいことです。

 コロナと共存する“ウィズコロナ”においても、また、終息した“アフターコロナ”においても、オンラインという「選択肢」があるということは、今後さまざまな場面でコミュニケーションを活発化させていくと私は信じています。


 既にご存知の方も多いかもしれませんが、日本の学校教育におけるオンライン化は惨憺たる状況です。 

 安倍首相による突然の一斉休校が要請され、その後も新学期がはじまってからも、休校があれよあれよと伸びてきておりますが、

 オンラインによる対面指導などを取り入れている自治体は、なんと全国でたったの5%にとどまるなど、学習支援の取り組みに大きな差がでています(参考記事はコチラ)。


 日本国内でこんなに差があるのはけしからん!格差じゃないか!とおっしゃる方もおられるかと思いますが、世界との比較はちょっと目を疑います。

 日本は、オンライン教育の普及については、OECD加盟国の中でかなり遅れをとっています。これは、歴然たる事実です(OECD調査の図は、コチラのNHKニュース記事から拝借)。



 私は松下政経塾に在塾していたときに教育研究会に所属しておりましたが、今から5年前になりますが、シンガポールの中学校を視察に行ってまいりました。当時は2015年ですが、学校のいたるところにタブレットPCが置いてあり、あたりまえのように中学生がタブレットをつかって学習する姿は目から焼き付いて離れません。


 いまのコロナ禍における教育現場の世界比較で言えば、シンガポールの小学校などは、オンラインツールを最大活用して、外出自粛をものともせず、教員も子どももフル稼働と聞いています。実際に、シンガポールでプログラミング教室を運営している私の友人の話を聞いていると、GoogleクラスルームとZOOMをフルで活用して、家庭学習は忙しいほど充実しているとのことです。


 上述しましたように、GW明けの学校再開が難しいとし、本格的なコロナとの長期戦が日本国内で続けば、教育環境の世界との差はますます広がることになるのではないでしょうか。


 問題意識はずっと持ち続けている中、ようやくと言っては言葉は悪いかもしれませんが、

学校現場におけるオンライン化やICT化の流れが、文部科学省・GIGAスクール構想が前倒しで実現に向けて動き始めていると聞いておりますので、ブレーキを踏むことなく加速して欲しいと願います。


 教員向けのオンライン研修に話が戻ります。


 教員向けプログラミング勉強会は、全部で5回実施していきますが、ゴールは、「学校で授業づくりに活かせること」です。

 教員のみなさんに、プログラミングを習得していただいて、みなさんの学校で授業を実施していただきたいと願っています。

 約10名の先生方が参加してくれておりますので、学校数で考えると10校への貢献になるはずと期待しています。


 一回の研修実施時間は60分。基本的な説明は私からさせていただきますが、それをふまえて、各々端末でプログラミングをしてもらいます(Scratchです)。まずは、さわってみる、やってみる中からわかる、というスタイルをとっています。ある程度わかってきたら、課題を提示し(課題という堅苦しい言葉よりも、「方向性を提示する」の表現が正しいかもしれません)、各々自由にプログラミングをしていただき、それをお互いに共有して気づきを得合うという流れで実施しています。


 学校での教育と、私たちがやっている学校外の教育(社会教育)は、その授業づくりの考えに相違があって当然だと思います。この度の研修会は、「学校での授業づくり」を存分に意識したかたちで、実施していこうと思っています。


 初回の研修会が終わった直後には、参加いただいている先生方から、「プログラミングってたのしい!」というご感想もいただきました(blog編集日時:5月13日10:00 第1回目の研修会を5月12日夜に開催しました)。いい感じです。また次回もいい研修会になるように準備をしっかりしていきたいと思います。


 もちろん学校にまつわる課題は、ICT環境だけではなく、家庭内暴力(DV)やいじめ等多岐にわたることは承知しております。学校の先生方の激務には頭の下がる思いです。


 オンラインでの勉強会をやってみようという前向きな気持ちで取り組まれている教員の皆様に、敬意を表しつつ、ぜひ良き連携をしていければと思っております。

 プログラミング教育を通した学校現場への貢献として、RoFReCの取り組みが少しでも生きればと願うばかりです。 


 




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